しなる

芦屋特練日の後半の一般部の稽古。

蹴ったビッグミットが「くの字」にしなる。

力が奥まで伝わっている様子がよくわかります。

ミットに蹴りが当たった瞬間に運動エネルギーが

止まってしまっては、力が奥まで伝わらない。

当会で指導中によく言うのは、

「腹を打って背骨を折る」や「外腿を蹴って内腿が

内出血を起こす」という力の浸透です。

当てて表面だけのダメージだけではなく、深層まで

ダメージが響くような「力の伝え方」をミットでは

練習したい。

 

ただ、あくまでもミット蹴りはミットを対象にしており、組手で人間を蹴るのはまた違った意識が必要になります。

だからこそ、ミット稽古と並行して対人稽古をする事が大切なのだと当会は考えています。

「ミットは蹴れても人間を蹴るのが怖い・・・」なんて事にならないように。誰でも一度は相手(人間)を蹴って足を

痛めるという経験をします。背足や足首、脛自体の弱さや蹴り方の未熟さ、そんな理由で蹴った本人が自爆する。

相手(人間)を蹴る「怖さ」や「痛み」も経験しながら、「当て身」という本質も学んでいくのだと信じています。

まずは、大人も子供も脱力の必要性が理解出来るまでひたすら蹴って!

対人稽古も並行しながら、そこから次にステップアップして欲しいのです。