「浮き」

3か月程前にある興味深い書籍に出会いました。

筑波大学の運動力学の研究チームがスポーツや武道の動作や動きを学術的、力学的に解説した内容なのですが、我々が今まで信じて稽古してきた内容と正反対の理論が書かれており、かなり興味をそそられました。

書かれてある大部分は物理的、力学的に当会で指導する内容と同じで、その動作は経験値的にも十分納得出来るものだったのですが、、、「浮き」の理論がかなり興味深く、最近の一般部の稽古で実践&検証を繰り返しております。

「体重の乗った突き」や「蹴りに体重を乗せる」なんて事をよく言います。

並進運動の直突きや前蹴り、並進力を急激な回転運動に変換させる鉤突きや回し蹴り・・・突きや蹴りの一発一発の精度を上げるため体重という「重さ」をどのようにミットに伝えるか?を重視してミット稽古をしてきましたが、、、

「浮き」とは、力の進行方向にある前足(軸となる足)を接地させる前に突きを当てる、というもの。

今まで稽古してきたセオリーに反する動きでありますが、実際に実践してみると「体重を乗せる」という観点からは有効な方法だと感じます。

画像は数年前に当会から年賀状で送った猫パンチの画像・・・浮いてる!!!(笑)

極端な例えではありますが面白いなと。。。もっと稽古をしてこの動きが自然に出来るように実践したいと思います。

「全ては身体の使い方に尽きる」、、、ますますこの言葉の重みを感じますね!

 

 

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コメント: 2
  • #1

    宥&悠パパ (日曜日, 11 6月 2017 19:56)

    貴重な情報ありがとうございます!私がやると、相手が避けてしまうと前にずっこけてしまいそうです。動きが遅いので!
    上の子にミットを持たせ練習したら後ろにぶっ飛び、後は全く付き合ってくれませんでした!下の子にミット渡すと投げつけてテーブルの下に隠れて出てきません!練習に練習を積み自然に出るようにしたいですね!

  • #2

    マサマン (月曜日, 12 6月 2017 09:20)

    宥&悠パパさん、ありがとうございます。
    そうですか、自宅でヒ〇ムがミット持たされて飛ばされましたか!・・・ワタシがヒ〇ムなら間違いなくグレてやります!(笑)。
    今までの運足とは違う動きなのでなかなか上手く出来ませんが、繰り返し繰り返しやってみましょうね。
    合気道では「浮き身」という、重心の「落下」と合わせた身体理論があります。
    特にローキックではこの「落下」理論が使えますので、それも併せて稽古していきたいと考えていますが、まずはワタシがもっと
    実践を重ねて皆さんにお伝え出来るくらいまでにならないと。
    若者に負けないよう中年パワー、壮年パワーで頑張りましょうね!