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昇級審査

3月に昇級審査を控えており稽古内容もそれに向けてシフトしております。

新しく入会して頂いている稽古生もおりますので、当会の審査について改めて説明したいと思います。

当会の審査の特徴としては、

◆指導者側で対象者を決めます(出席日数と技術習得、稽古姿勢を考慮)

 ※黄帯受験者は帯を自身で締める事も必須

 ※出席日数が足りない場合でも特別考慮にて対象となる場合もあります

◆必ず試割りを行います(割れない場合には認定保留となります)

◆合格ありきを前提とします

◆審査当日に認定証と新しい帯を授与します

という内容のものでした。。。

 

ワタシの周りで他団体で稽古させている保護者や指導員からも昇級審査の内容を聞く機会がありますが、

驚く内容の審査も確かにあります。

最低2回は落としてから昇級させる、試合や合宿に参加しないと昇級させない・・・などなど。

1回の審査費用もお高いし、1級ずつ細かく昇級させるので保護者の費用負担はかなりのものとなります。

帯は昇級時に古い帯を団体が回収し、中古の帯(もちろんクリーニングしていますが)を授与している

ところも多いようです。

「昇段」については審査費用も数万円~10万円、昇段後は登録料として毎年年単位で数万円必要・・・

「えっ!」と思われるかたも多いかも知れませんが昔から続く本当の話です(笑)

当会の場合、上級者の審査では割る板の枚数も多いし、一般部のバット折り、昇段の際の刺繍入りの黒帯は

かなりの費用となり実際には審査費用では賄えていません・・・

特に昇段については、それまでよく当会で頑張ってくれた感謝の思いもあるし、その後に少し指導補助を

お願いしたりという事もあり、多少の持ち出しがありながらの金額設定しています。

 

当会の発足当時からワタシは保護者の負担を出来るだけ少なくしたいと考えてきました。

審査についても2級飛ばしで回数を減らし(一般部は4級飛ばし)、どこの団体でも行っている

保護者持ち回りの役割分担(お茶係や世話係り)を一切排除し、保護者の積極的なご協力が必要な

季節ごとのイベントも排除しました。

今でもチームスポーツなどでは世話係りが持ち回りであるし、遠征などでは保護者が車を出したり、

イベントでは用意や準備、炊き出しや諸々のお手伝いが必須となりますね・・・

もちろん積極的なかたも居ますがそうで無いかたや、時間的に協力出来ないかたも居らっしゃるわけです。

そんな事でいざこざや指導者側とより近しい関係性が発生してはいけないので。。。

 

そんな思いもあり当会立ち上げから13年間審査も行ってきましたが、昨年5月に新基準を設定してから

この3月が初めての審査となります。

これまでは1人も不合格を出していませんが・・・今後は不合格が出る可能性もあります。

審査当日に試割りでどうしても割れなかった場合には「認定保留」としました。

「認定保留」とは、審査後の稽古中に再度チャレンジしてもらい割れた時点で認定するというもの。

何故か? それは試割りの板もナマモノであり丸太から切り出す部位により割れやすい、割れにくいが

確かにあります。季節によっては湿気にも割れやすさが左右されたりもします。

そのような審査対象者自身の実力以外のモノや相手によって結果が左右するような場合には「不合格」とは

しません。。。ただ、目の前の板を蹴り割る事だけは達成して欲しいので後日に機会を設けるのです。

 

今回から不合格となる可能性としては基本の9本目です。

失敗すれば即「不合格」とします。審査費用も返金しませんし次の審査(4ヵ月後)に改めて受けて頂きます。

9本目は体幹軸やバランス、身体の使い方を体現する大切な項目ですし、自身の稽古の証しでもあります。

実力以外のモノには左右されない単純明快なものですので、そこは厳しく審査したいと考えています。

もちろん試割りについては一発で気持ちよく割って欲しいです!(笑)

残念ながら割れなかった場合にはこれまで通り「認定保留」と致します。

 

さあ!3月はたくさんの対象者が出れば嬉しいですね!

審査費用を頂戴しながら「不合格」は極力ワタシも出したくないので、特に9本目を安定させれるように

自宅でもどこでも練習して欲しいものです。

また、新基準に改定した際に書面を皆様にはお渡ししておりますが、内容をよく理解出来ていないかたも

多いようです。

近日中にまたこのBLOGで新基準をUPしますのでご理解賜りますようお願い致します!